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感想

福祉事務所を持たない小規模な自治体で、地域の生活困窮者からの相談対応が十分にされていないと感じられるケースがありました。一次的な窓口として小規模自治体の福祉関係部署がしっかりと取り組むことの必要性を感じました。県との連携により小規模自治体の効果的な生活困窮者支援が求められるところです。
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雑感

今回の相談では、病気などが原因で働けないなどの理由から、生活保護を申請したいが、諸々の不安があるといった相談がいくつかあった。貧困に至る過程に介護や福祉などの問題も絡んでいて、相談者ごとに問題になっている要因が様々であることを感じた。

相談者それぞれに課題があり、ネット等には情報はあるが、自分の課題に対して情報をどう役立てればよいのか整理がつかなくて電話をかけた。相談することで自分がどこにどうつながれば良いかの示唆になったとの意見もいただいた。

今後も、法律的なことだけでなく、介護制度や福祉制度などの周辺の制度のことも勉強しつつ業務にあたりたいと思います。

雑感

たまたまかも知れない,女性からの離婚に伴う相談でした。
いつかの統計によれば離婚した夫婦のうち現に養育費の支払いを受けている母子ひとり親世帯は約4分の1にとどまるそう。
多様性という都合の良い言葉の前に,女性と子供の貧困をきちんと受け止めなければなりません。

無題

この2週間の相談件数はさほど多くありませんが、この中の2件が保護受給中でありながら負債を抱えておろ、その処理についての対応を求められるものでした。
なお、負債といっても、前の住居の原状回復費と滞納家賃20万円弱、同じく前の住居の水道代10万円程度で金額はさほど多くなく、借金をしているわけでもありません。

支給された保護費は、全額を生活費に充てることが想定されています。
保護費は「最低限度の生活」を保障するために支給される性質を持ちますので、受給した保護費から負債の支払いを強制することは、「最低限度以下」の生活を強いることとなり違法行為と評価できます。
しかし、水道代を滞納している事案では、ケースワーカーから毎月の水道代に滞納分を分割して支払うように指導を受けているとのことで、この対応には強い疑問を抱きます。
 このようなケースでは、負債同額にかかわらず破産申立てをしましょう。
専門家に申立ての手続きを依頼すると費用のことが心配になりますが、法律扶助という制度を利用すれば、保護受給者の場合は自己負担0円で破産が認められるのが通常です。
今回の2件も、ネットワークに所属する司法書士2名に破産申立ての処理を依頼しました!

雑感

私の担当期間中、静岡市で気温が40℃に達する日がありました。
先日目にしたニュースによれば、35℃を超えると、熱中症対策としての扇風機の利用はかえって逆効果になるそうで。
生活保護とエアコンの関係についてはたびたび議論となってきましたが、もはや考えるまでもないように思います。

雑感

相談当番の期間中、いのちのとりで訴訟が係属していた東京地裁で3件目の原告勝訴判決が言い渡された。私見ではこの訴訟の争点は原告にとって圧倒的に有利に思えるが、高裁では連敗中(地裁では連勝中)の不思議な裁判である。権威があるとされる東京地裁の行政訴訟専門部では3つの事件が全て原告勝訴だったとのことで、全国で展開されている今後の裁判においてこうした勝訴判決が原告にとって追い風になることを切に望む。

東京地裁判決を受けての総会、記念集会要領は以下のとおり。

 

雑感

今回の相談者は、「就職活動による臨時支出により家計が圧迫されている」との相談内容であったが、こうした支出の扶助として被保護者の就職が確定した場合に支給される『就労支度費』があるが、そのことを知らない様子であった。

こうした被保護者の保護脱却の手助けとなる扶助については、積極的にアナウンスすることが必要と感じた。 

雑感

今回印象的であったのはエアコンに関する相談です。

通達上、一定の場合にはエアコンの購入代が生活保護費から支給されることとなっているものの、「当該被保護世帯に属する被保護者に熱中症予防が特に必要とされる者がいる場合」という条件があります。暖房器具については「特に必要とされる者がいる」という要件はありません。これだけ気温が上がってきた今の時代にエアコンが特別品扱いというのは、おかしいように思います。自治体によっても取り扱いにブレがあるとの報道があります。
行政には「健康で」文化的な最低限度の生活ということの意味をよく考えてもらいたいと思います。

感想

配点(相談者の同行支援などに協力頂くよう近隣の弁護士や司法書士を紹介すること)を要する案件がありましたが、相談者のお住まいの地域に当ネットワークの弁護士や司法書士が存在しておらず、紹介するまでにかなり時間を要しました。静岡県内35市町に少なくとも一人は、お願いできる弁護士か司法書士がいると心強いですね。

雑感

県外からの問い合わせが半数以上でした。
少し事情を聴いてみると検索でヒットしやすいようです。
相談件数が増えているように感じました。

雑感

静岡県は東西に広い県ですが、今回の担当期間は伊豆からの相談が続きました。不思議と同じエリアからの相談が続く傾向があります。私は、普段は浜松で仕事をしており、伊豆は同じ静岡県とはいえ、東京の方が近いぐらいの場所なのですが、県東部にもネットワークのメンバーがおられますので、必要な場合には同行支援等の対応も行っております。

雑感

法的な対応が必要な案件よりも、心のケアや精神的なサポートが必要な相談が多かったように思います。
どのように回答をすればいいのか悩ましい案件も多く、相談員も悩みながら対応しています。

感想

様々な相談をお伺いすると,憲法第25条の健康で文化的な最低限度の生活とは何か,気になって憲法の文献を見てみました。
多様な価値観との言葉が飛び交う現代にあって,健康で文化的な最低限度の生活を探るにはまだまだ時間を要しそうです。

感想

能登地震、日航機炎上、北九州の大規模火災、山手線内の刃物事件、現役議員の逮捕・・・
波乱の幕開けとなった辰年。
被災者のためにも、生活困窮者のためにも、急浮上し天空を舞い踊る龍と化してほしい。
そして願わくは、わがドラゴンズにも龍神の霊験が舞い降りることを!!

感想

「気象庁は、今年の夏(6~8月)が観測史上最も暑かったと発表した」とのニュースを横目で見ながら、エアコン設置費用に関する相談を生活保護受給者から受けた。

生活保護問題対策全国会議及び全国クレサラ・生活再建問題対策協議会の両団体は、去る令和5年8月10日付で厚生労働大臣に対し「エアコン設置費用を生活保護世帯に柔軟に支給できるよう厚生労働省通知の改正等を求める要望書」を発出しているが、生死にかかわる様な暑さが続く中でも、厚生労働省の生活保護利用者に対するエアコン設置費用支給要件はあいかわらず制限的だそうで、「エアコン設置費用は保護費を節約して貯蓄して準備せよ」(又は、「生活福祉資金貸付けを利用せよ」)という原則を未だに崩していないことから、前述の要望書を発出するに至ったとのことである。

昨今の物価高や電気代高騰の中、ただでさえ生活保護基準を切り下げられ続けている生活保護受給者が、値上がりしているエアコンの本体費用や設置費用を賄えるほど貯金するにはどれほどの期間が必要なのだろうか。

生活保護行政に携わる公務員各位の中でエアコンの恩恵を受けていない方がどれほどいらっしゃるのか寡聞にして存じ上げないが、この暑さの中で、エアコンの設置は最低限度の生活を維持するのに必要不可欠と感じずにはいられない。

感想

今回の相談件数は1件でした。

生活保護のニュースを検索すると『不正受給』に関するものが目につく。

不正受給は受給者全体の割合からすればごく僅かであるが、こうしたニュースにより、本来、生活保護を必要性とする方において、申請における精神的な足かせとなっているとすれば非常に残念なことである。

 

 

雑感

 ご連絡頂いた中に「生活保護以外の手続を依頼している法律家に、
生活保護のことで相談し、助言を得た」という方がおられました。
しかし、お話の範囲では、当該法律家の助言は、生活保護との関係では、
危ういものでした。
 自戒も込めてですが、よく分からないことは分からないという
前提できちんと調べるか、「分かる」相談先等につなぐかなど、
慎重に対応したいものです。

感想

理由があって他市から住所を移転し、移転先で生活保護を受給する必要がある方の相談がありました。お伺いする限りでは、移転先の福祉課の担当者や転居先アパートの仲介業者とのやりとりも比較的順調に進んではいるけれど、あと一歩のところで話が噛み合わず、不安感が高まっているとのこと。転居先近くの当ネットワーク相談員を紹介し、話を繋いでもらうことになりました。

この方のケースは別としても、福祉課の窓口の対応に委縮恐縮してしまう方は多くいらっしゃることと思います。当ネットワークがそんな方々の繋ぎ役としてお役に立てれば幸いです。

感想

県外については、「週1回のみ」「つながらない」等の声が聴かれます。
羽根田先生のご尽力で静岡が充実した体制で好評をいただいていることは素晴らしいのですが、
相談者の救済につながらないことも危惧され(とりあえず同行してみれば道が開けるかもといったケースなど)、
このままでよいのか疑問です。

感想

物価が高騰する中で生活保護を受給していても最低限度の生活を維持できない状況に陥っている方が増えているように感じます。生活保護をめぐっては、物価偽装により不当に保護費が引き下げられた経緯があり、いのちのとりで裁判で争われています。各地の地裁で勝訴判決が相次ぐ中、静岡地裁での裁判も5月30日に判決が予定されています。一方、先月4月14日の大阪高裁でのまさかの逆転敗訴判決には、当事者や支援者から強い失望と怒りの声があがっています。司法には、期待されている行政へのチェック機能を果たし、生活保護利用者らの権利を擁護する責任を果たして欲しいと強く願うものです。

【雑感】

相談者のお話をお聞きしていると,他の機関への相談の後に生活保護ネットワークへアクセスしてくださる方々が多く,先にご相談を受けていれば局面はもう少し違っていたかも知れないと思うと…

感想

どういうわけか、この3月は多重債務相談が多い。
ここ数年、破産事件や個人の民事再生事件は年間で数える程度しか取り扱っていなかったが、今月だけで破産2件、個人の民事再生3件の申立てをしたほか任意整理を1件受任し、今日もまた新たな破産事件が舞い込んできた。
慢性的生活苦の中、コロナ関連の給付金で生活費を繋いできた人たちには、昨今の物価高が重くのしかかっているということか。

こんな時こそ、生活保護が本来求められる役割を果たすべき時だと考えるが、この2週間の相談件数はわずか3件と伸び悩んだ。
相談がないことが、安定した暮らしを送ることができていることの結果であればよいのだが。。。

感想

 今回は、これから申請予定の方や過去に受給経験のある方など、いろいろな状況の方からのご相談でした。
適切な回答ができたかはわかりませんが、相談者の生活が希望に沿ったものとなれば良いと思いました。

感想

 とある自治会からの間違い電話を契機として、地域の町内会で備蓄している防災用の食糧について消費期限前にフードバンク等に寄付したい旨の打診につながった。その町内会長によれば、「災害支援ネットワーク」を検索したところ本ネットワークがヒットして、本ネットワークの電話番号にたどり着いた、とのこと。

 物価高騰が生活困窮家庭に多大なる影響を及ぼしている一方で、廃棄方法に困る食糧がある現状は、歪といわざるをえない。

SDGsという崇高な目標が世界的に掲げられているが、不足と過剰を有機的に結合できる仕組みがそこかしこに出来上がる社会が望ましいと思い、然るべき先を紹介したつもりだが、果たして。

感想

話相談のなかで、低額無料宿泊所の関する問い合わせがあったため、インターネットにて検索したところ、施設のほとんどは県西部に集中しており、東部には1件、中部においては0件という結果でした。地域ごとの施設数の違いに驚いた次第です。

一方で低額無料宿泊所の中には貧困ビジネスとの関連で、取り沙汰されることも少なくないため、まだまだ改善の必要性を感じました。

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